伝統工芸士 三谷順子氏が手掛けた丸亀うちわ。
山に入り竹をとることから始まり、「骨」と「貼り」で47もの工程をひとりで仕上げています。
帆の部分には伝統工芸品である阿波しじら織が貼り合わされています。
阿波しじら織は、「シボ」という凸凹(でこぼこ)のある縮みが独特の、肌触りがよく、清涼感ある綿織物。平織部と引揃部の組合せ組織で、平織部は経糸6本を各々1本通しとし、引揃部は経糸6本を3本ずつ2条に引き揃えて製織するため、糸の張力差により変化に富んだ「シボ」が生じます。このシボによって、生地が肌に触れる面積が少なく、風通しの良い、涼しく快適な着心地を生み出します。
このしじら織を貼り合わせることで、一段と涼しげな丸亀うちわに仕上がっています。
※専用のうちわ袋にてお届けします。
※うちわ専用箱入りをご希望の場合は別途【オプション価格】うちわ専用箱200円を合わせてご注文ください。なお、一部箱入りご希望の場合は備考欄にどのうちわを箱入りにするかの記載もお願いいたします。
------------伝統工芸士 三谷順子(うちわ工房三谷)について---------------
「丸亀うちわ後継者育成講座」第一期生(1999年)
講座終了後も伝統工芸士に師事し、本格的修行に入る。
骨の第一人者である冨羽昇三朗氏からは
「早い作業でいいものを作ること。数をこなし手間を惜しまず」と。
貼りの第一人者である早川喜美子氏からは
「買う人の身になり、手に取って見てもらえるものを」と教えられ、
以来約20年技を磨き続けている。
2001年、講座受講生が運営する「うちわ工房 竹」を丸亀城内にオープン。
観光客向けに実演をしながら土産品となる竹うちわを日々制作。
自宅にも「うちわ工房 三谷」を構え、独自の作品の制作にも取り組む。
現在の目標は、時代に応じた新たな作品づくりをし、若い世代に技術の伝承をしていくこと。
2005年 第30回 全国伝統的工芸品コンクール生活賞受賞
2010年度 グッドデザイン賞特別賞/中小企業庁長 官賞を受賞
2019年度 かがわ県産品コンクール知事賞(最優秀賞)受賞